人の生命に極めて重要な成分であるオメガー3(リノール酸)、オメガー6(リノレン酸)、オメガー9の3種のオイル(脂肪)のこと。
脂肪は、飽和脂肪(悪玉)と不飽和脂肪(善玉)の2つに分類されます。
人体は飽和脂肪も必要とすることもありますが、ほとんどは悪玉の脂肪なので避ける必要があります。不飽和脂肪は善玉の脂肪で、心臓、循環器、脳、皮膚といった重要な器官や組織に必要な栄養成分です。
アラキドン酸
体内で合成されないので、食物から摂取しなければなりません。アラキドン酸の供給源としては、肉類、魚介類、レバー、卵などの動物性脂肪分です。
欠乏症状すると、肝機能の障害・胎児、乳児の正常な発育の阻害・皮膚異常・免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。妊娠後期の胎児や出産直後の乳児の健全な発育のために必要な栄養素でもあります。
取り入れたアラキドン酸は、体内でプロスタグランディン2という物質に変わり、免疫系や神経系の機能調節や血圧調節作用などに関与し病気の予防や改善をします。また、皮膚や胃壁の保護作用・肝細胞を保護・催眠作用・胎児の発育向上・止血作用向上といった働きもあります。
さらに、アラキドン酸は脳に多く存在し、脳細胞を作ったり、学習能力や認知応答力を高める働きをしています。そのため、多く摂取すれば学習能力や記憶力、認知応答力を向上させる効果があるとされています。また、鬱状態や気力低下などにも効果的に働くとされています。
免疫力改善・高血圧・胃潰瘍・皮膚炎・アレルギー症状の改善などに利用されています。成人1日あたりの目安量は240mgといわれています。過剰摂取すると逆効果も起こるといわれているので、摂り過ぎには気を付けてください。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
人間の脳や目の網膜、それから心臓(心筋)、胎盤や精子、母乳に多く含まれています。
野菜や大豆、植物油などを食べると、それに含まれているα-リノレン酸という成分が肝臓の中でDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化し、血液によって必要な器官へ送られます。しかし、その量はごく少なく、あまり効率的とは言えません。
それに対して魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)がそのままの形で含まれているので、肝臓で変換しなくても直接効率よく摂取することができるのです。魚の種類によってDHA(ドコサヘキサエン酸)の含有量には大きな差がありますが、イワシやサバなどの青い背の魚(青魚)がより多く含んでいます。青魚以外ではウナギ、鮭、筋子などにも豊富に含まれています。
DHAの効果はがん、心臓病、脳卒中、動脈硬化、高血圧、糖尿病など、いわゆる生活習慣病や、中性脂肪、コレステロールの低下、アトピーやアレルギーの改善、脳に大きな影響を与えるなどの働きがあります。DHAを摂取して頭がよくなるのは、生まれた後のことばかりでなく、胎児にも大きく影響を与えています。、老化やボケも予防できる(十分にとり、絶えず脳に刺激を与えると残った神経細胞を活性化)させるなど様々な働きがあります。
脳の活性化、血液中のコレステロール濃度を低くし、動脈硬化などの心臓血管系の病気になりにくくするためによく利用されています。
EPA(エイコサペンタエン酸)
魚油に多く含まれるn-3系の多価不飽和脂肪酸です。EPAを多く含むのはハマチ、サンマ、イワシ、マグロなど脂肪の多い魚全般、あるいは筋子などですが、それは魚類が餌とするプランクトンなどに含まれるα-リノレン酸が体内でEPAに変化して蓄積されるためといわれ、冷たい水の中で体脂肪が凝固してしまうことを防ぐことに関係していると考えられています。
EPAの効果は、血液の流動性を高めて血栓の生成を抑え、血管に付着して動脈硬化の原因となる血液中のコレステロール値を下げる働きも明らかになっており、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病を抑える効果があるといわれています。
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、花粉症などアレルギー疾患に対する予防・治癒効果、あるいは慢性関節炎など炎症性の症状にも効果があることが報告されています。
がん、心臓病、脳卒中、動脈硬化、高血圧、糖尿病など、いわゆる生活習慣病予防・改善するためによく利用されています。